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By デジタルサイネージディレクター:t.takita Posted

デジタルサイネージを受付に導入したい方必見! – 効果的な活用法と成功事例

はじめに

オフィスや店舗を訪れた際、受付エリアで大きなディスプレイに企業の紹介動画や案内情報が映し出されているのを目にすることが増えています。これがデジタルサイネージです。近年、多くの企業が受付にデジタルサイネージを導入しており、大きな効果を上げています*1

受付は企業の「顔」とも言える重要な場所です。ここで与える第一印象が、その後のビジネス関係に大きく影響することは言うまでもありません。デジタルサイネージを活用することで、単なる情報表示にとどまらず、企業ブランディングや業務効率化、お客様の満足度向上を同時に実現できます*2

この記事では、受付にデジタルサイネージを導入する具体的なメリットや成功事例、さらには業界・場所別の活用方法まで、実践的な情報をわかりやすく解説していきます。

 

なぜ今、受付にデジタルサイネージが注目されるのか

受付エリアが抱える現代の課題

多くの企業が受付で困っている問題があります。まず、深刻な人手不足により、受付スタッフの確保が難しくなっています。お客様をお待たせしてしまう時間に何もできず、申し訳ない気持ちになることも。

さらに、紙のポスターや案内板では情報更新に時間がかかり、最新情報を伝えるのが困難です。海外からのお客様が増える中、多言語対応も重要な課題となっています*3

どの企業も限られた予算の中で、より効率的な運営を求められているのが現状です。

デジタルサイネージは、これらの課題を一挙に解決できる可能性を秘めています。動画や画像を使った魅力的な情報発信によって待ち時間を有効活用でき、一度システムを構築すれば、情報更新も簡単で、多言語対応も可能になります*3。さらに、最新の技術を活用している企業として、革新性や先進性をアピールでき、来訪者への好印象にもつながります。

 

デジタルサイネージ導入で得られる5つの大きなメリット

1. 企業イメージのアップ

デジタルサイネージの最大の魅力は、企業の魅力を動画で効果的に伝えられることです。文字だけでは伝わりにくい企業理念や事業内容も、映像なら直感的に理解してもらえます。短時間で企業の価値を深く印象づけることができるため、特に初回訪問のお客様には絶大な効果を発揮します。企業紹介動画、最新の取り組み、社会貢献活動などを組み合わせることで、企業への信頼感と好印象を同時に築くことが可能です。

2. 受付業務の効率化

デジタルサイネージを導入することで、受付スタッフの業務負担が大幅に軽減されます。フロアマップや会議室案内、よくある質問への回答などをデジタル化しておくことにより、同じ質問を何度も受ける必要がなくなります。タッチパネル式にすれば、お客様自身で必要な情報を取得できるため、スタッフはより重要な業務に集中できます。浮いた人件費を他の部署に回すことで、全体的な生産性向上にもつながります。

3. お客様の満足度が向上する

待ち時間は誰にとってもストレスです。しかし、デジタルサイネージがあれば、この時間を有効活用できます。天気予報や交通情報などの実用的な情報も配信できるため、お客様にとって価値のある時間に変えることができます。企業紹介動画を見ていただくことで、会社への理解を深めてもらうことも可能です。これによりお客様の「待たされている」という感覚が減り、顧客満足度の大幅な向上につながります。

4. 情報管理が簡単になる

従来の紙媒体では、情報を更新するたびに印刷や張り替えの手間がかかりました。しかし、デジタルサイネージなら、パソコンから簡単に内容を変更できます。*3緊急時の案内も即座に配信可能で、複数の拠点があっても一括管理できます。

クラウドベースのシステムを選べば、外出先からでも遠隔操作が可能です。また、配信スケジュールを事前に設定しておけば、自動的にコンテンツが切り替わるため、日々の運用負担もほとんどありません*4

5. 社内コミュニケーションも活性化

デジタルサイネージは外部のお客様向けだけでなく、社員向けの情報発信ツールとしても優秀です。人事情報、イベント告知、目標達成状況、社員表彰などを配信することで、社内の一体感を醸成できます*1

特に大企業では、全社的な情報共有が課題となりがちですが、デジタルサイネージがあれば効果的に情報を伝達できます。社員が自然に会社の方針や取り組みを知ることができ、エンゲージメント向上にも寄与します。

 

業界・場所別活用法と導入事例

オフィス・企業

企業本社の受付では、会社の顔としての役割が最も重要になります。デジタルサイネージを活用することで、効率的な情報提供やブランディングが可能になり、来訪者に良い第一印象を与えることができます。

導入事例:大型オフィスビルでの成功例

都心の大型オフィスビルのエントランスに大型デジタルサイネージを設置し、ニュースや天気予報などの情報配信システムを構築しました。この導入により、来訪者は待ち時間を有効活用でき、ビル全体の満足度向上にもつながります。紙媒体に比べた情報更新の手軽さや、多言語対応のしやすさも魅力です。また、リアルタイム情報を配信することにより、スマートビル化をアピールするブランディング効果も期待できます。

●「新宿グリーンタワービル」様の事例はこちら

新宿グリーンタワービル様「エントランスサイネージ」

●多言語対応サイネージについて詳しく知りたい方はこちら

多言語デジタルサイネージのメリット・デメリット

飲食店・レストランでの集客

飲食店では、お客様の食欲をそそり、リピート来店につなげることが重要な目標となります。デジタルサイネージは、この目標達成に非常に効果的なツールです。

●飲食店でのサイネージについて詳しく知りたい方はこちら

飲食店でのデジタルサイネージ導入メリット・デメリットと活用事例

導入事例:イタリアンレストランでの入店促進成功例

商業施設内のレストランの入口付近に、料理の写真や店内写真、メニュー表などを組み合わせたデジタルサイネージを導入しました。これにより、店の外からでも魅力的な料理や店の雰囲気をお客様に伝えることが可能になりました。またランチ・カフェ・ディナーの時間帯に応じたメニュー切り替えも行っており、店頭のメニューを変える手間を省くことで、スタッフの業務効率化にも寄与しています。

●「フラテリパラディソ」様の事例はこちら

表参道ヒルズ:フラテリパラディソ(FRATELLI PARADISO)様

 

医療機関・病院での患者サービス向上

医療機関では、患者様に安心して利用してもらうために、安心感や信頼感を伝える必要があります。デジタルサイネージは、この目標達成に大きく貢献します。

●病院でのデジタルサイネージ活用について詳しく知りたい方はこちら

病院でのデジタルサイネージ活用のメリット

導入事例:歯科クリニックでの店舗ブランディング事例

都内の歯科クリニックの店舗入り口にサイネージを設置し、診療日程や院内の様子を表示するシステムを導入しました。これにより、院内の様子のイメージを伝えることができ、特に初診の患者様に対して安心感を持って利用してもらうことにつながります。また効果的な情報発信として機能し、院の信頼性の向上が期待できます。

●「目白歯科矯正歯科」様の事例はこちら

目白歯科矯正歯科様

 

導入を成功させるための準備と計画

まずは目的とターゲットを明確にする

デジタルサイネージの導入を成功させるためには、まず「誰に」「何を」「なぜ」伝えたいのかを明確にすることが重要です。漠然と「かっこいいから」「最新技術だから」という理由だけでは、期待した効果は得られません。

来訪者の属性を詳しく分析してみましょう。年齢層、性別、職業、来訪目的などによって、効果的なコンテンツは大きく変わります。例えば、BtoB企業であれば、企業の信頼性や技術力をアピールするコンテンツが効果的ですが、BtoC企業であれば、親しみやすさや商品の魅力を前面に出したコンテンツが適しています。

また、達成したい目標も具体的に設定しましょう。ブランディング効果の向上、業務効率化、顧客満足度向上など、複数の目標がある場合は優先順位を決めることが大切です。目標が明確であれば、効果測定も容易になり、継続的な改善につなげられます。

技術仕様の選択

デジタルサイネージの技術仕様選択は、導入後の満足度を大きく左右します。まず、ディスプレイサイズは設置場所と視聴距離を考慮して決定しましょう。一般的に、32-75インチが受付用として適していますが、天井が高い場合や視聴距離が長い場合は、より大型のサイズが必要になります*5

解像度は4Kを選ぶことをお勧めします。初期投資は少し高くなりますが、映像の美しさが格段に向上し、企業イメージの向上により大きく貢献します。また、将来的にコンテンツの種類が増えても対応できる拡張性も重要な要素です。

コンテンツ管理システムの選択も重要です。クラウドベースのシステムであれば、外出先からでも遠隔操作が可能で、複数拠点がある場合の一括管理にも便利です。ただし、セキュリティ要件が厳しい企業では、オンプレミス型を選択する場合もあります。運用担当者のITスキルレベルに応じて、操作の簡単さも考慮しましょう。

●デジタルサイネージの解像度について詳しく知りたい方はこちら

デジタルサイネージに表示するのに必要なコンテンツ解像度とその種類

設置環境

どんなに優れたデジタルサイネージでも、設置環境が適切でなければ効果は半減してしまいます。まず、視認性を確保するため、来訪者の動線を分析してみましょう。受付での待機位置から見やすい角度と高さに設置することが重要です。

照明環境も大きな影響を与えます。窓からの自然光が直接画面に当たると、内容が見えにくくなってしまいます。必要に応じて、遮光対策や画面の向きの調整を行いましょう。また、反射を防ぐためのアンチグレア処理されたディスプレイを選ぶことも効果的です。

電源とネットワーク環境の整備も欠かせません。安定した電源供給のため、専用回路の設置を検討しましょう。高品質な動画コンテンツを配信するためには、十分な帯域のインターネット接続が必要です。セキュリティ対策として、専用のネットワークセグメントを設ける企業も多くあります。

導入コストの把握と予算計画

デジタルサイネージ導入を検討する際は、総コストを正しく把握することが重要です。初期投資として、屋内用43〜55インチ液晶+STB一式は10〜40万円、設置工事は5〜30万円が相場です。制作費用の相場は5千〜1万円程度。コンテンツ制作を委託する場合は、複数の静止画をスライドショーとして利用する場合は5万円程度。簡単な動画制作であれば5~10万円程度で依頼できます。この金額は、ディスプレイのサイズや機能、コンテンツの複雑さによって大きく変動します*6

運用面ではクラウドCMSが1台当たり月額500円〜1万円、50インチ機を営業時間内に点灯した場合の電気代は月1,000円前後で、保守・通信を含めても月数千円に収まるケースが多いとされています。

多くの企業では、導入から2-5年程度で初期投資を回収し、その後は継続的なメリットを享受するケースが多く見られます*6。複数の業者から見積もりを取得し、機能と価格のバランスを検討して最適なソリューションを選択しましょう。

●初期費用を安く抑えたい方はこちら

デジタルサイネージの初期費用を安く抑えるための方法

まとめ

デジタルサイネージの受付への導入は、現代企業にとって競争優位性を築く重要な投資となります。単なる情報表示ツールとしてではなく、企業ブランディング、業務効率化、顧客満足度向上を同時に実現する戦略的なツールとして活用することで、大きな効果を得ることができます。

成功のポイントは、明確な目的設定と継続的な改善サイクルの確立にあります。導入前の準備を丁寧に行い、効果測定を継続することで、投資対効果を最大化できます。技術の進歩により導入コストは年々下がっており、中小企業でも十分に導入可能な環境が整っています。

デジタルサイネージを活用した受付改革により、来訪者に忘れられない印象を与え、企業の魅力を最大限に引き出す空間を創造しましょう。きっと、期待以上の効果を実感していただけるはずです。

 

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参考文献・引用文献

*1 株式会社リコー「オフィス受付にデジタルサイネージを設置する前に知っておきたいこと」https://www.ricoh.co.jp/products/line-up/digital-signage/column/office-reception

*2 株式会社ティファナ・ドットコム「受付でデジタルサイネージを導入するメリット」https://www.tifana.ai/article/aireception-article-324

*3 株式会社リコー「無人店舗や案内カウンターにデジタルサイネージの設置が有効な理由とは」https://www.ricoh.co.jp/products/line-up/digital-signage/scene/guidance

*4 株式会社サムライソード「月額500円から利用できる!デジタルサイネージ高機能CMSが登場!1台から数千台以上の遠隔管理が可能な優れものです。」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000027316.html

*5 LED VISION OSAKA「会社の受付にサイネージを設置する目的とは?導入の注意点も解説!」https://led-osaka.jp/blog/812/

*6 CAST SERIES「デジタルサイネージの価格はいくら?費用相場や内訳、安く導入するポイントも解説!」https://cast-series.com/featured/24901/digital-signage-cost/

この記事を書いた人
デジタルサイネージディレクター:t.takita
映像制作のエキスパートでありながら、配信システムの提案からサイネージ機器の選定まで、サイネージディレクターとしても活動している。 サイネージ業界で培った経験をもとに魅せるコンテンツの提案からロケーションに合わせたサイネージの提案までを実績ベースにてゴールに導きます。

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