By デジタルサイネージディレクター:t.takita Posted
【2025年最新】デジタルサイネージの設置イメージを徹底解説!オフィスや店舗での活用事例からコンテンツの作り方まで
「自社にデジタルサイネージを導入したいが、具体的にどんな風に活用できるのか、設置後のイメージが湧かない…」
企業やオフィスの設備担当者様から、このようなご相談をいただくケースが非常に増えています。デジタルサイネージは、紙のポスターや看板とは異なり、動画や音声を活用して多彩な表現ができる一方で、自由度が高いからこそ「どう使えば効果的なのか」というイメージを掴みにくいのが実情です。
はじめまして。デジタルサイネージディレクターのt.takitaです。
普段は映像制作のエキスパートとして活動する傍ら、配信システムの提案からサイネージ機器の選定まで、サイネージ導入をトータルでサポートしています。
この記事では、私が培ってきた経験をもとに、これからデジタルサイネージの導入を検討される担当者様が、自社に設置した際の具体的な「イメージ」を掴めるよう、以下の点を徹底的に解説します。
- なぜ導入前に「イメージ」を固めることが重要なのか
- 【場所別】オフィスのどこに置けば効果的?具体的な活用イメージ
- 【目的別】サイネージで何を実現したい?目的から考える活用法
- イメージを具現化する鍵となる「コンテンツ」作成のコツ
- 失敗しないための導入ステップ
この記事を読み終える頃には、貴社に最適なデジタルサイネージの活用法が明確になっているはずです。ぜひ最後までお付き合いください。
目次
なぜデジタルサイネージ導入には具体的な「イメージ」が重要なのか?
「とりあえず設置すれば、何か良いことがあるだろう」と考えて導入を進めてしまうと、多くの場合失敗に終わります。「こんなはずではなかった」という事態を避けるためにも、導入前に具体的な活用イメージを固めることが成功の絶対条件です。
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目的と手段のミスマッチを防ぐ
目的が曖昧なままでは、最適な機器(ディスプレイサイズ、輝度、屋内/屋外用など)やシステムを選定できません。「来客者への案内」が目的なのに、文字が小さすぎて読めない高精細ディスプレイを選んでしまう、といった失敗が起こり得ます。
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「置物」化させないため
設置後の運用、特に「誰が」「いつ」「どんなコンテンツを」更新するのかを決めておかないと、いつまでも同じ映像が流れ続ける「置物」になってしまいます。具体的な活用イメージがあれば、おのずと必要な運用体制も見えてきます。
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社内での合意形成をスムーズにする
導入には当然コストがかかります。関係者や決裁者に対して、「なぜ必要なのか」「導入によってどんなメリットがあるのか」を具体的なイメージと共に提示することで、スムーズな合意形成が可能になります。
【場所別】オフィスでのデジタルサイネージ活用イメージ
まずは、オフィスのどこに置くとどのような効果が期待できるのか、具体的な設置場所ごとの活用イメージをご紹介します。
1. 定番かつ最も効果的な「エントランス・受付」
オフィスの顔であるエントランスは、デジタルサイネージの最も効果的な設置場所の一つです。
活用イメージ
- 企業のブランドイメージ向上: 企業のコンセプトムービーや事業内容を紹介するスタイリッシュな映像を放映し、来訪者に先進的で洗練された印象を与えます。*⁶
- ウェルカムボードとして: 来訪されるお客様の会社名やロゴを表示し、「〇〇様、本日はご来社ありがとうございます」といった歓迎メッセージを伝えることで、おもてなしの心を表現できます。
- 総合案内として: 内線番号やフロアマップ、担当者の呼び出しなどを表示し、受付業務を効率化します。有人受付と組み合わせることで、よりスムーズな案内が可能です。
2. 情報共有のハブ「執務エリア・フリーアドレススペース」
社員が最も多くの時間を過ごす執務エリアでは、情報共有のツールとして絶大な効果を発揮します。
活用イメージ
- 社内通達・情報共有の徹底: 全社的なお知らせや売上速報、プロジェクトの進捗状況などをリアルタイムで共有。ポータルサイトやメールを見ない社員にも、確実に情報を届けます。
- モチベーションの向上: 目標達成者や成果を上げたチームを写真付きで紹介したり、お客様からの感謝の声を共有したりすることで、社員のエンゲージメントを高めます。
- 部署ごとの情報発信: 各部署が伝えたい情報を個別に発信。例えば、経理部から「経費精算の締切」、情報システム部から「システムメンテナンスのお知らせ」などをタイムリーに通知できます。
3. コミュニケーションを活性化する「会議室・ミーティングスペース」
会議室やその周辺スペースも、有効な設置場所です。
活用イメージ
- 予約状況の可視化: 各会議室の前に小型のサイネージを設置し、現在の使用状況や次の予約時間を表示。空予約や予約間違いを防ぎ、会議室の利用効率を高めます。
- ペーパーレス会議の促進: 大型ディスプレイを会議のモニターとして活用。資料を画面に映し出すことで、印刷コストや手間を削減します。*²
- Web会議のスムーズな実施: カメラやマイクと一体化したサイネージを導入すれば、遠隔地の拠点ともスムーズに接続でき、コミュニケーションが活性化します。
4. 偶発的な出会いを生む「廊下・エレベーターホール」
社員が何気なく通りかかる動線上に設置することで、繰り返し情報を刷り込む「ザイオンス効果(単純接触効果)」が期待できます。
活用イメージ
- 企業理念やビジョンの浸透: 普段はあまり意識しない企業理念や行動指針などを、スタイリッシュな映像コンテンツとして繰り返し放映。社員の意識に自然と浸透させます。
- 健康経営の推進: ストレッチの方法や健康に関する豆知識などを配信し、社員の健康意識を向上させます。
- イベントや社内制度の告知: 社内イベントの告知や、新しい福利厚生制度の案内など、社員の生活に関わる情報を発信します。
5. 社員の憩いの場「カフェテリア・休憩スペース」
リラックスした雰囲気の休憩スペースでは、少し柔らかいコンテンツが効果的です。
活用イメージ
- 社内コミュニケーションの活性化: 新入社員の自己紹介や部活動の紹介、社員旅行の様子などを放映し、社員同士のコミュニケーションのきっかけを作ります。
- リフレッシュ効果のある映像: 美しい風景映像やアート映像などを流し、社員がリラックスできる空間を演出します。*⁸
- 外部情報の提供: ニュースや天気予報、株価情報などを配信し、休憩中の情報収集をサポートします。*⁴
●企業の具体的な導入事例はこちら
【目的別】デジタルサイネージで何を実現したいか?
次に、場所だけでなく「何のために導入するのか」という目的から活用イメージを膨らませてみましょう。
目的1:情報伝達・インフォメーション
最も基本的な目的です。交通機関や商業施設だけでなく、オフィス内でも多様な情報を正確かつタイムリーに伝えることができます。*⁶
実現できること
- 全社、部署、拠点ごとのタイムリーな情報共有
- 緊急情報(災害情報、システム障害など)の迅速な伝達 *⁵
- 各種案内の自動化による問い合わせ対応工数の削減
目的2:ブランディング・空間演出
映像や音を使って空間の雰囲気を演出し、企業のブランドイメージを来訪者や社員に伝える目的です。*⁸
実現できること
- エントランスで先進性や信頼感を演出し、企業ブランド価値を向上
- ショールームで製品の世界観を表現し、顧客の購買意欲を刺激
- リフレッシュスペースに癒やしの映像を流し、従業員満足度を向上
目的3:広告・プロモーション
自社の商品やサービスをアピールし、販売促進につなげる目的です。静止画のポスターに比べ、動きと音で注目を集めやすいのが特徴です。*⁷
実現できること
- 新商品やキャンペーン情報をタイムリーに発信
- 動画を用いて商品の使用イメージを具体的に伝え、訴求力を高める
- 時間帯や客層に合わせて表示コンテンツを切り替え、マーケティング効果を最大化
イメージを具現化する鍵は「コンテンツ」にあり
どんなに優れた機器を導入しても、そこに表示する「コンテンツ」が魅力的でなければ、デジタルサイネージの効果は半減してしまいます。ここでは、映像制作のエキスパートの視点から、効果的なコンテンツ作りのコツをお伝えします。
静止画と動画を使い分ける
- 静止画(スライドショー): お知らせや文字情報が中心の場合に適しています。制作コストが比較的安く、更新も容易です。複数の情報を順番に表示できます。
- 動画: ブランディングやプロモーションなど、世界観やストーリーを伝えたい場合に絶大な効果を発揮します。人の目を引きつけ、記憶に残りやすいのが最大のメリットです。*¹
コンテンツデザインの基本原則
- 視認性: 通行人が一瞬で内容を理解できるよう、文字は大きく、情報量は詰め込みすぎないことが鉄則です。
- 配色: コーポレートカラーを効果的に使い、ブランドイメージを統一します。背景色と文字色のコントラストを意識し、読みやすさを担保しましょう。
- 更新頻度: 「いつ見ても同じ」と思われないよう、定期的なコンテンツの更新が不可欠です。週次、月次など運用ルールをあらかじめ決めておきましょう。*⁶
インタラクティブ(双方向)コンテンツ
- タッチパネル式のサイネージを導入すれば、ユーザーが求める情報を自ら選択できるインタラクティブな体験を提供できます。フロア案内や商品検索などで活用が広がっています。*⁷
失敗しない!デジタルサイネージ導入成功までの5ステップ
最後に、具体的なイメージを固めた後、実際に導入に至るまでの基本的な流れをご紹介します。
【STEP1】目的と課題の明確化
- 「誰に」「何を伝え」「どうなってほしいのか」を具体的に定義します。(例:来訪者に先進的な印象を与え、商談を有利に進めたい)
【STEP2】設置場所と機器の選定
- 目的に基づき、最適な設置場所を決定します。場所の明るさや広さ、見る人との距離を考慮し、ディスプレイのサイズ、種類(屋内/屋外、縦/横)、輝度などを選定します。
【STEP3】コンテンツの企画・制作
- STEP1で決めた目的に沿って、表示するコンテンツの内容を企画します。自社で制作するのか、外部のプロに依頼するのかを決め、制作を進めます。
【STEP4】配信システム(CMS)の選定
- コンテンツを管理し、配信するためのシステム(CMS – コンテンツ・マネジメント・システム)を選びます。「誰が」「どのくらいの頻度で」更新するのかを考慮し、操作が簡単なシステムを選ぶのがポイントです。*²
●デジタルサイネージの運用についてはこちら
【STEP5】設置工事と運用開始
- 機器の設置工事を行い、運用を開始します。事前に定めた運用ルールに則って、定期的なコンテンツ更新や効果測定を行い、PDCAサイクルを回していくことが成功の鍵となります。
まとめ:明確な「イメージ」がデジタルサイネージ成功の第一歩
本記事では、企業やオフィスでデジタルサイネージを導入する際の具体的な「イメージ」について、設置場所や目的、コンテンツなど様々な角度から解説しました。
- エントランスや執務室など、場所ごとに最適な活用法がある
- 情報共有、ブランディング、販促など、目的によって使い方は無限に広がる
- 成功の鍵は、ハードウェアだけでなく「コンテンツ」と「運用」にある
デジタルサイネージは、もはや単なる電子看板ではありません。企業のコミュニケーションを活性化し、ブランド価値を高め、業務効率を改善する力を持つ戦略的なITツールです。
「自社の場合はどう活用できるだろうか?」「最適な機器やコンテンツがわからない」
もし具体的なイメージ作りでお困りでしたら、ぜひ一度、私たちにご相談ください。映像制作からシステム選定、設置、運用まで、サイネージ業界で培った経験豊富なディレクターが、貴社のゴール達成に最適なプランをご提案します。
専門家によるサポートを活用しませんか?
私たちはデジタルサイネージの導入から運用体制構築まで、トータルでサポートしています。
「効果的な運用を始めたい」「現在の運用に課題を感じている」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
参考文献・引用文献
- パナソニック コネクト. (n.d.). デジタルサイネージとは?見込める効果や導入の流れ. https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/digitalsignage/column/clm01
- 大塚商会. (n.d.). デジタルサイネージとは. https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/digital-signage/means/
- I-O DATA. (n.d.). 簡単に始められる!魅せる、伝わるデジタルサイネージ。. https://www.iodata.jp/product/lcd/info/signage/
- iTSCOM for Business. (2024, February 1). デジタルサイネージのデザイン入門!コンテンツに応じた制作のコツ. https://www.itscom.co.jp/forbiz/column/signage/191/
- Yamato Signage. (2023, September 5). こんなアイディアがあるの!?デジタルサイネージの面白い活用事例10選. https://yamato-signage.com/interesting-use-cases-of-digital-signage/
- LOOOK. (2023, August 8). デジタルサイネージの効果的な使い方とは? 5つの方法と活用イメージ. https://www.landskip.services/blog/c57
- リコー. (n.d.). デジタルサイネージとは?仕組みから価格・活用メリットをご紹介. https://www.ricoh.co.jp/products/line-up/digital-signage/column/signage
- LED TOKYO. (2025, February 12). デジタルサイネージの活用方法とは?活用イメージや効果的に活用するためのポイントを解説!. https://led.led-tokyo.co.jp/news/usage_digitalsignage/

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