By デジタルサイネージディレクター:t.takita Posted
デジタルサイネージとは?仕組みから活用方法まで徹底解説!
はじめに
企業やオフィスでの情報発信手段として、デジタルサイネージの導入が急速に進んでいます。しかし、「そもそもデジタルサイネージとは何か」「どのような仕組みで動いているのか」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、デジタルサイネージの基本的な仕組みから導入時のポイント、活用例や最新の運用トレンドまで、専門家の視点でわかりやすく解説します。
目次
デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージとは、液晶ディスプレイやLEDビジョン、タブレットなどの電子表示機器を使い、広告や情報を効果的に発信するシステムです。従来の紙ポスターや看板に代わり、動的な映像や画像、テキストを柔軟に表示できるのが特徴で、店舗やオフィス、駅、公共施設など、さまざまな場所で活用されています*1。
デジタルサイネージの仕組み
デジタルサイネージの仕組みは大きく「スタンドアロン型」と「ネットワーク型」に分かれます。それぞれの特徴や動作の流れを詳しく見ていきましょう。
スタンドアロン型
スタンドアロン型は、ネットワークを使わず、USBメモリやSDカードなどの記録媒体に保存したコンテンツをディスプレイで再生するシンプルな仕組みです。例えば、静止画や動画などのコンテンツデータをUSBやSDカードに保存し、メディアプレイヤーに挿入するだけで自動再生が始まります。現地での手作業が必要ですが、通信トラブルの心配がなく、導入コストやランニングコストも抑えられるため、少数台の運用や頻繁な更新が不要なケースに向いています*2。
ネットワーク型
一方、ネットワーク型はインターネットを活用し、遠隔からコンテンツの配信や管理ができる仕組みです。管理用PCやクラウド上でコンテンツを作成・編集し、インターネット経由で各ディスプレイに配信します。これにより、複数拠点や複数台のディスプレイを一括で管理でき、リアルタイムでの更新やスケジュール配信、緊急情報の即時発信も可能です。ネットワーク型には自社サーバーで運用する「オンプレミス型」と、外部クラウドサーバーを利用する「クラウド型」があり、セキュリティや運用のしやすさに応じて選択できます*2。
●デジタルサイネージの種類とその特徴についてはこちら
主な構成要素
デジタルサイネージを構成する主な要素は以下の通りです。
- ディスプレイ:液晶、LED、タブレットなど。設置場所や用途に応じて選定します。
- メディアプレイヤー/STB:コンテンツを再生・表示するための機器で、ディスプレイに内蔵されている場合もあります。
- 記録媒体(USB/SDカード):スタンドアロン型で使用されます。
- ネットワーク機器:ルーターやスイッチなど。ネットワーク型で必須となります。
- コンテンツ管理システム(CMS):コンテンツの作成・配信・スケジュール管理を行うソフトウェアです*2。
●初めてサイネージ導入に何が必要か知りたい方はこちら
選び方のポイント
デジタルサイネージの導入にあたっては、仕組みの違いだけでなく、運用目的や体制、コスト、セキュリティなど多角的な視点で選ぶことが重要です。以下のポイントを参考に、自社に最適なシステムを選定しましょう。
運用台数と拠点数
少数台で頻繁な更新が不要な場合はスタンドアロン型が適しています。複数拠点や多台数、頻繁な更新や遠隔管理が必要な場合はネットワーク型が有効です*2。
コスト
初期費用やランニングコストを重視する場合は、シンプルなスタンドアロン型が有利です。一方、運用効率や拡張性を重視する場合はネットワーク型が適しています*²
セキュリティ
社内情報や機密情報を扱う場合は、オンプレミス型やセキュリティ対策が充実したクラウド型を選ぶと安心です*3。
設置場所や用途
設置スペースや視認性、耐久性なども考慮し、最適なディスプレイや機器を選定しましょう*4。
更新頻度と運用負担
現地での手作業が負担になる場合や、タイムリーな情報発信が求められる場合は、ネットワーク型のほうが効率的です*3。
タイプ | 向いているケース | 主な特徴 |
スタンドアロン型 | 少数台・頻繁な更新が不要・コスト重視 | シンプル・安価・現地作業が必要 |
ネットワーク型 | 多拠点・多台数・頻繁な更新・遠隔管理が必要な場合 | 遠隔管理・一括配信・拡張性が高い |
デジタルサイネージの活用例
デジタルサイネージは、企業やオフィスをはじめ、さまざまなシーンで活用されています。ここでは、特にオフィスや企業での活用例を中心にご紹介します。
オフィス・企業での活用例
社内情報の共有・伝達
エレベーターホールやオフィス内の目立つ場所に設置し、会社からの告知や通達、売上目標、健康診断のお知らせなどを配信。紙の掲示物と比べてスムーズな情報伝達が可能となり、情報伝達ミスの防止や業務効率化に貢献します*5。
会議室での資料表示・ペーパーレス化
会議室に設置し、パソコンで作成した資料を表示することで、紙資料の代用として活用。視覚的なイメージが伝わりやすく、印刷コストや準備の手間を削減できます*5。
社員食堂や休憩室での情報提供
社員食堂に設置し、混雑状況、メニュー情報などを配信。大人数に素早い情報伝達が可能です*6。
受付・エントランスでの企業PR
受付やエントランスに設置し、自社商品やサービスの映像、企業の取り組みを配信。来訪者やクライアントへの印象アップや、待ち時間の有効活用が可能です*7。
コミュニケーション活性化
社内イベントの案内や新入社員の紹介、社内表彰などを配信し、社員同士のコミュニケーションのきっかけづくりやモチベーション向上に寄与します*6。
フロアガイド・位置情報の案内
オフィスのフロア情報や会議室の利用状況をリアルタイムで表示し、来訪者や社員の利便性を高めます*7。
●「株式会社 ケアコム 」様の記事はこちら
●「株式会社繊維会館 」様の記事はこちら
その他の活用シーン
- 工場・倉庫:パソコンを使わない現場スタッフへの情報共有や安全情報の発信*7。
- 公共施設・商業施設:災害時の避難情報やイベント案内、トイレの利用状況表示*8。
●「株式会社新江ノ島水族館」様の記事はこちら
●イベント会場:プログラム進行や緊急連絡事項の配信*9。
デジタルサイネージの最新トレンド
近年では、クラウド型の普及が進み、導入や運用の手軽さから主流となっています。複数拠点の一括管理やリアルタイム更新が容易になり、運用効率が大幅に向上しています*10。AIやIoTとの連携も進化しており、人流データやセンサーと連動してターゲットに合わせたコンテンツ自動配信が可能です*11。さらに、タッチパネルやQRコード連携によるインタラクティブ型のサイネージも増加し、ユーザー参加型の情報発信が広がっています*1。
導入時のポイントと注意点
デジタルサイネージを導入する際は、まず「何を伝えたいのか」「誰が運用・管理するのか」といった目的と運用体制を明確にすることが大切です。設置場所やディスプレイの選定では、視認性や耐久性、設置スペースを考慮しましょう*4。コンテンツ制作も重要なポイントで、魅力的な映像や画像、テキストを使い、伝えたい情報を的確に表現することが求められます。ネットワーク型の場合は、通信の暗号化やアクセス制限などのセキュリティ対策も必須です。初期費用やランニングコスト、運用負担のバランスも総合的に検討しましょう*12。
よくある質問(FAQ)
Q1. スタンドアロン型とネットワーク型、どちらを選ぶべき?
少数台で頻繁な更新が不要ならスタンドアロン型、複数拠点や頻繁な更新が必要ならネットワーク型がおすすめです*2。
Q2. クラウド型のセキュリティは大丈夫?
通信の暗号化やアクセス制限など、ベンダーごとに対策が進んでいます。導入時に確認しましょう*3。
Q3. コンテンツ制作は自社でできる?
CMSの操作が簡単なサービスも多く、テンプレートを活用すれば自社制作も可能です。専門業者に依頼することで、より高品質なコンテンツも実現できます*12。
まとめ
デジタルサイネージは、情報発信の効率化・柔軟化を実現する現代の必須ツールです。仕組みを正しく理解し、自社の目的や運用体制に合ったシステムを選ぶことが、導入成功のカギとなります。専門家の視点から、導入前の疑問や不安を解消し、最適なサイネージ活用をサポートします。
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参考文献・引用文献
引用文献
*1LED Tokyo「【2025年最新】デジタルサイネージとは?基礎知識から実際の活用事例まで徹底解説!」
https://led.led-tokyo.co.jp/news/degitalsignagedetail/
*2Panasonic Connect「デジタルサイネージとは?見込める効果や導入の流れ」
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/digitalsignage/column/clm01
*3Panasonic Connect「ネットワーク型のデジタルサイネージとは?スタンドアロン型との違い」
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/digitalsignage/column/clm07
*4iTSCOM「デジタルサイネージ導入成功のコツは?設置場所や活用方法を徹底解説」
https://www.itscom.co.jp/forbiz/column/signage/14403/
*5Landskip「デジタルサイネージはオフィスでどう使う?活用事例と主な設置場所」
https://www.landskip.services/blog/c22
*6大塚商会「オフィスサイネージ(活用シーンとメリット)」
https://www.otsuka-shokai.co.jp/products/digital-signage/uses/office/
*7DigiSign「デジタルサイネージの導入をお考えの方へ – オフィスサイネージ」
https://digisign.jp/scene/office/
*8MELSC「デジタルサイネージの最新事例を活用シーンや業種別に紹介」
https://www.melsc.co.jp/business/column/details/sng07/
*9リコー「デジタルサイネージの導入事例 多業種での成功事例を紹介」
https://www.ricoh.co.jp/products/line-up/digital-signage/case
*10デジタルクルーズ「クラウド型デジタルサイネージとは?特徴・メリット・運用ポイント」
https://signage.digital-cruise.co.jp/column/cloud-type/
*11Agentec「AI × デジタルサイネージが拓く、広告革命と情報発信の新時代」
https://www.agentec.jp/blog/index.php/2025/04/24/agt-ai-025/
*12DXnavi「デジタルサイネージの導入5ステップと効果を出すためのポイント」
https://dxnavi.com/digital-signage-5-step/
参考文献
インターコスモス「デジタルサイネージの最新トレンド(前編)~多彩過ぎる表現手法」
https://www.inter-cosmos.co.jp/blog/2025/06/06/209
Rossy Japan「デジタルサイネージを活用した広告戦略:成功事例と最新トレンド」
https://rossyjapan.co.jp/?p=1386
NEC「オフィス導入事例:映像を活用してオフィスのDX化を推進!」
https://jpn.nec.com/d_signage/smart_office/case.html
HKE「インタラクティブデジタルサイネージの最新トレンドと事例」
https://www.hke.jp/article/post0019.html
Cast Series「【2025年版】デジタルサイネージ市場の最新トレンドとは?」
https://cast-series.com/beginner-guide/24850/digital-signage-trends-2025/
アサヒ宣伝「デジタルサイネージの最新トレンド」
https://asahisenden.kyoto/digital_signage_trends2024/

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