By デジタルサイネージディレクター:t.takita Posted
病院経営者必見!デジタルサイネージ導入で実現する3つの効果【費用対効果・成功事例付き】
病院などでも活用されているデジタルサイネージ。近年、医療業界においてもデジタル化の波が急速に広がっており、デジタルサイネージの導入が注目を集めています。病院では日々多くの患者様が訪れ、そのため受付後の待機時間も長く、デジタルサイネージを活用することで患者様への情報提供やアプローチの機会を大幅に増やすことができます。
本記事では、病院・クリニックにおけるデジタルサイネージ導入のメリットから具体的な活用事例、注意点、成功のポイントまで、最新の情報を交えて徹底解説いたします。
目次
病院でデジタルサイネージが注目される理由
医療業界のデジタル化の流れ
医療業界全体でDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進される中、デジタルサイネージは患者様の体験向上の重要なツールとして位置づけられています。従来の紙媒体による情報発信から、よりインタラクティブで効果的なデジタル情報発信への転換が進んでいます。
患者ニーズの変化
スマートフォンの普及により、患者様の待ち時間の過ごし方が大きく変化しました*¹。以前はクリニックといえば大画面のテレビが設置されており、ニュースや教育テレビが放送されていましたが、現在では患者様がスマートフォンを用いて動画視聴やSNS、ゲームなど、それぞれが興味のあることをして待ち時間を過ごすようになっています。
しかし、必ずしも待合室にいる患者様全員が放送されている番組に興味があるわけではないため、クリニック独自の情報や健康情報をはじめとした、より患者様のニーズに合致したコンテンツを配信する需要が高まっています。
競合他院との差別化ニーズ
医療機関同士の競争が激化する中、患者満足度の向上や院内環境の改善による差別化が求められています。デジタルサイネージは、先進的な医療機関としてのイメージ向上と実用性を兼ね備えたソリューションとして注目されています。
病院・クリニック向けデジタルサイネージの種類と特徴
情報発信型サイネージ(院内お知らせ、診療案内)
最も一般的なタイプで、院内のお知らせや診療案内、健康情報などを表示します。待合室や受付周辺に設置し、患者様に確実に情報を伝達する目的で使用されます。
大きな病院などでは、患者様が院内の目的地を探すためのフロアガイドを表示させたり、受診を待っている患者様に向けて診察の手順や入院時の手順などを表示したりして活用されています。
呼び出し番号表示システム
受付システムと連携して番号を表示し、待ち時間が確認できるシステムです*²。プライバシー保護と効率的な患者誘導を両立できる重要なソリューションです。名前で呼ぶ必要がなく、患者様のプライバシーが保護される利点があります。
双方向型サイネージ(タッチパネル式案内)
タッチパネル機能を備えたサイネージで、患者様が必要な情報を能動的に検索できます。院内地図や診療科案内、検査の説明などをインタラクティブに提供できます。
屋外看板型サイネージ(集患・認知拡大用)
病院の入口や駐車場、通りに面した場所に設置し、通行人や新規患者への認知拡大を図ります。診療時間や専門治療の案内、院長からのメッセージなどを効果的に発信できます。
ハイブリッド型(TV+サイネージ連動)
テレビ番組と病院からの情報を同一画面で同時表示するタイプです。患者様の関心を引きつけながら、必要な情報を確実に伝達できる画期的なシステムです。
病院でデジタルサイネージを導入するメリット
患者満足度向上(待ち時間の有効活用、情報提供の充実)
効果的に情報発信ができる
デジタルサイネージでの情報発信は、ポスターなどと違って動きがあるため目を引きやすいという特長があります。受診の待ち時間などで自然と患者さんの注意を引き情報を伝えるためにはとても効果的です。設置場所としては、待機時間が長くなる受付近くなどに設置し、病院からのお知らせ、ワクチン接種の案内などを表示して確実に伝えたい情報を効果的に表示することができます。
患者様への院内情報の共有
待合室でのデジタルサイネージ活用により、医療機関の重要な情報を患者様に確実に届けることが可能になります*¹。診療時間・休診日・院長挨拶といったクリニックのお知らせや、クリニックで行っている治療や検査の案内、自費診療メニューの紹介など、様々な情報をわかりやすく伝達できます。
業務効率化(スタッフの業務負荷軽減、情報更新の簡素化)
掲示スペース・コストの削減も可能です
デジタルサイネージを導入することで、今までポスターなどの紙媒体で発生していた印刷・掲示の作業がなくなるため、コストの削減につながるというメリットが上げられます。また1台のサイネージディスプレイで多数のコンテンツを表示することができるので、掲示スペースもスリム化できるのもメリットとなります。
情報発信のスピードが速い
病院内の情報発信にデジタルサイネージを活用することで、スピーディーな情報発信ができるようになるメリットがあります。デジタルサイネージは、表示したいコンテンツ(静止画や動画)を配信設定するだけで完了です。紙のポスターのように印刷や掲示の手間が発生しないため、表示したい時にすぐに表示することが可能です。
医療安全向上(プライバシー保護、正確な情報伝達)
番号呼び出しシステムを活用したデジタルサイネージでは、個人名を公表することなく患者様をお呼びできるため、プライバシーの保護が格段に向上します*²。また、統一されたデジタル情報により、口頭での伝達ミスを防ぎ、より正確な情報提供が可能になります。
ブランディング効果(院内環境の向上、先進性のアピール)
雰囲気作りにも貢献し、イメージアップ効果も期待できる
院内装飾の一つとして、雰囲気作りやイメージアップにデジタルサイネージを活用できるのもメリットの一つになります。紙の掲示物を削減したことにより院内の清潔感が増しイメージアップにも繋がります。また、待合室などの装飾の一部としてデジタルサイネージを使用し、心落ち着く環境映像などを表示し患者様に安心していただける雰囲気をつくったりすることができるのもメリットとなります。
クリニックの特徴や治療法、また医師の専門的な取り組みをサイネージで知ることにより、患者様の不安軽減と信頼関係の構築にも寄与します。また、事前に治療内容を理解していただくことで、診察時の質問や相談がより具体的になり、医師とのスムーズなコミュニケーションを促進する効果も期待できます*¹。
コスト削減効果(印刷費、人的コストの削減)
従来の紙媒体による情報発信では印刷費用が継続的に発生し、情報変更のたびに印刷し直す必要がありました。デジタルサイネージであれば、データの修正を行うだけで手軽に情報の更新ができ、物理的に掲示する作業もないので、コストおよびスタッフの労力を大幅に軽減できます。
導入前に知っておくべきデメリットと注意点
1. 初期投資コスト
デジタルサイネージを導入するにあたって、ハードウェア、ソフトウェア、設置工事費用などの初期投資が必要になります。具体的な費用相場や初期費用を抑える方法については「デジタルサイネージの初期費用を安く抑えるための方法」で詳しく解説していますので、ご参照ください。
2. 継続的な運用コスト
デジタルサイネージ導入後は、以下のような継続的なコストが発生します:
- 月額配信システム利用料:クラウド型配信システムの月額利用料
- コンテンツ制作・更新費用:新しいコンテンツの制作や既存コンテンツの更新にかかる費用
- 電気代・インターネット回線費用:ディスプレイの稼働とネットワーク接続にかかる費用
- 保守・メンテナンス費用:定期点検や故障時の修理費用
- 運用・保守の継続的な手間:コンテンツ更新作業、システム監視、トラブル対応等の人的リソース
- コンテンツ制作・更新の技術的ハードル:効果的なコンテンツを制作するための技術やデザインスキルの習得
技術トラブルのリスク:システム障害やネットワーク不具合による表示停止リスク
3. 患者層によっては効果が限定的
高齢患者が多い医療機関では、デジタル機器に慣れていない患者層への配慮が必要です。文字サイズや表示速度の調整、従来の掲示方法との併用など、患者層に応じた運用方法を検討する必要があります。
病院・クリニックでの具体的な活用事例
1. 待合室での情報発信事例:MIZENクリニック様
江東区豊洲の内科・心療内科クリニックであるMIZENクリニック様では、患者様にクリニックコンセプトやお知らせなどを伝える手段としてサイネージ配信システムを導入いただきました。
導入システム:4K高画質のソニー業務用ディスプレイ+デジタルサイネージクラウド配信システムPORABO
採用の決め手:PORABOとブラビアの組合せにより「STBレス」でサイネージ運用ができる点と、ブラビア+PORABOであればサイネージ+テレビも活用できることが決め手となりました。
活用効果:長くなりがちな待合時間にも患者様にリラックスしていただくのにTV放映しながらコンセプト動画も配信しています。また、紙で表示しているお知らせなどもサイネージコンテンツとして組み込み、ペーパーレス化も実現しています。
●「MIZENクリニック」様の導入記事はこちら
2. 屋外での集患・認知拡大事例:ワイス矯正歯科様
埼玉県ふじみ野市駅前にあるワイス矯正歯科様では、店舗が2階にあり、建物1Fエントランスでの効果的なPRを目的として屋外用デジタルサイネージを導入いただきました。
導入システム:32インチ屋外用モニター(防水防塵:IP53、輝度:1200cd、3年保証付き)
活用効果:ワイス矯正歯科様のイメージに合うフォトスライドショーを流すことで、クリニックの素敵な雰囲気を通行人に効果的に伝えています。
●ワイス矯正歯科様 の導入記事はこちら
3. エントランスでのブランディング事例:目白歯科矯正歯科様
池袋・目白駅徒歩1分の目白歯科矯正歯科様では、リニューアルオープンに伴いデジタルサイネージを導入いただきました。
設置場所:エレベーターホール横の店舗入り口 導入システム:筐体組み込みタイプでの設置
活用効果:店舗入り口に設置したサイネージにて診療日や院内画像を表示し、店舗ブランディングに大きく貢献しています。
●目白歯科矯正歯科様 の導入記事はこちら
4. 駅前での認知拡大事例:ニコデンタルクリニック
埼玉県川口駅前のニコデンタルクリニック様では、駅前という立地を活かした認知拡大を目的として屋外サイネージを導入いただきました。
導入システム:32インチ屋外用モニター(キャスター付きで移動可能)
コンテンツ:営業時間、ホワイトニング、キッズスペースなど多彩な静止画コンテンツ
活用効果:既存の歯のオブジェクト看板に加えてサイネージを設置することで、さらなる認知拡大を実現。キャスター付きのため出し入れも簡単で、柔軟な運用が可能になっています。
●医療法人社団 nico:ニコデンタルクリニック様 の導入記事はこちら
失敗しない導入のためのポイント
導入目的の明確化(情報発信・集患・ブランディング等)
デジタルサイネージの導入前に、何を目的とするかを明確にすることが重要です。患者様への情報提供なのか、集患効果なのか、院内のブランディングなのかによって、適切なシステムや設置場所が変わってきます。
設置場所の環境調査(屋内・屋外、輝度要件、防水防塵レベル)
屋外設置の場合は防水防塵性能(IP等級)や高輝度対応が必要になります。屋内設置でも、直射日光が当たる場所では十分な輝度が必要です。事前の環境調査により、適切な機器選定を行いましょう。
院内体制の構築(運用担当者、コンテンツ更新フロー)
継続的な運用のためには、コンテンツ更新の担当者や承認フローを事前に決めておくことが重要です。誰が、いつ、どのような手順で更新するかを明確にしておきましょう。
段階的導入の推奨(1台からのテスト導入)
いきなり大規模導入するのではなく、まずは1台からテスト導入し、効果を確認してから段階的に拡大することをお勧めします。運用ノウハウの蓄積や費用対効果の検証ができます。
ベンダー選定のポイント(技術力、導入実績、アフターサポート)
デジタルサイネージシステムは長期間使用するものです。技術力があり、医療機関での導入実績が豊富で、充実したアフターサポートを提供できるベンダーを選定しましょう。
効果測定の方法(患者アンケート、問い合わせ数の変化)
導入効果を客観的に評価するため、患者満足度アンケートや問い合わせ数の変化、待ち時間に対する苦情の減少など、具体的な指標を設定して効果測定を行いましょう。
まとめ
今回は病院・クリニックでのデジタルサイネージ活用について、導入メリットから具体的な事例、注意点、成功のポイントまで詳しくご紹介してきました。
デジタルサイネージを活用すれば、病院を利用する患者さんが迷うことなく診療案内できたり、受診待ち時間中に患者様に安心感を与えたりと、病院スタッフにも患者さんにとってもデジタルサイネージ活用は大きなメリットとなります。
特に重要なポイントは以下の通りです:
- 明確な目的設定:何のために導入するかを明確にする
- 適切なシステム選択:設置環境と用途に応じた機器・システム選定
- 段階的導入:小規模からスタートして効果を確認しながら拡大
- 継続的な運用体制:長期的な運用を見据えた体制構築
弊社サイネージシステムPORABOならTVとサイネージを同時に表示することもできるので、病院サイネージに特におすすめです。
専門家によるサポートを活用しませんか?
私たちはデジタルサイネージの導入から運用体制構築まで、トータルでサポートしています。
「効果的な運用を始めたい」「現在の運用に課題を感じている」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
参考文献
*¹ 目利き医ノ助「デジタルサイネージって何?院内掲示改革でクリニックが得られるメリット」 https://www.mekiki-inosuke.com/topics/article/20231220/
*² アメイジングポケット「病院向けデジタルサイネージ|患者様へ伝わる情報発信で他院と差別化」 https://www.amazing-pocket.com/digital-signage/solution/hospital.html

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