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By デジタルサイネージディレクター:t.takita Posted

【無料素材付】初心者でも失敗しない!デジタルサイネージコンテンツ作成の教科書

デジタルサイネージにはディスプレイ・モニターとスタンド、そして配信する配信コンテンツが必要です。今回はそのデジタルサイネージの中で最も重要となる配信コンテンツについて、種類から制作方法、効果的なデザインのポイントまで詳しくご紹介していきます。

 

 

デジタルサイネージコンテンツとは?

デジタルサイネージコンテンツとは、液晶ディスプレイやLEDビジョンなどのデジタル機器に表示される、映像・画像・文字情報などの総称です。サイネージ コンテンツは、広告や案内表示、エンタメ情報など幅広い用途があり、静止画や動画、アニメーション、ニュースや天気予報のリアルタイム情報を組み合わせることも可能です。

デジタルサイネージで何を目的として何を伝えたいかをよく考え、『目的にあわせたコンテンツ作り』をすることがとても重要になってきます。サイネージの設置の仕方・店舗の立地・ターゲット層などによってアピールの仕方や目を引かせるポイントが変わってきますので、費用対効果が出るコンテンツ制作方法を十分に検討する必要があります。

「せっかくデジタルサイネージを導入したけど、集客がうまくいかなかった…」などということにならないよう、ビジネス効果を最大化するコンテンツ選択が求められます。具体的には、集客向上、ブランディング強化、効率的な情報発信といった目的に応じて、最適なコンテンツタイプを選択することが成功の鍵となります。

 

デジタルサイネージコンテンツの種類と選び方

現在デジタルサイネージを利用している多くの人がどのような配信コンテンツを放映しているかと言うと、大きく分けて「静止画」「動画」「Webコンテンツ」の3種類になります。それに加えて、「スライドショー」「タッチパネルコンテンツ」も効果的な選択肢として注目されています。それでは、それぞれの特徴・効果について解説していきます。

静止画コンテンツ(デジタルサイネージ 画像)

 

静止画コンテンツの特徴イメージ画像

静止画コンテンツとは、デジタルサイネージコンテンツの中でも特に多く使われている、1枚の画像・写真を使った配信コンテンツになります。

単なる静止画といっても、サイネージの機能で1つの画面の中に静止画を何枚もスライドショーとして表示することができますし、いままでは紙媒体のポスターなどで、1枚の中に多くの情報を詰め込んで伝えていたものが、静止画のスライドショーに切り替えることにより詰め込んでいた情報を分散表示することができ、より魅力的に情報を通行人に向け発信することが可能です。

ただし、表示枚数の詰め込み過ぎには注意しましょう。一番伝えたいことが何なのかを良く考えるのがポイントです。

【静止画コンテンツのポイント】

  • 動画コンテンツよりも制作コストを抑えることが可能→テンプレート利用でコスト削減♪
  • 綺麗な画像を大きく映し出すことができる
  • 飲食店や美容室などの店頭での、料理の写真やメニュー表示などに向いている
  • サイネージ機器の機能で簡単にスライドショーを放映できる
  • 静止画で運用管理をするので、誰でも扱いやすく導入しやすい

制作事例:

 

動画コンテンツ(サイネージ 動画)

 

動画コンテンツの特徴イメージ画像

動画コンテンツとは、動きのある映像と共にBGMやナレーション付きの情報量が豊富なコンテンツのことを言います。いまでは多くの企業が商材をアピールするために動画を活用しています。動画コンテンツの大きなメリットとして、視覚と聴覚から情報を与えることができるので、静止画よりも短時間でより多くの情報を流すことが可能です。

【動画コンテンツのポイント】

  • 静止画と違って動きが出せる分、アイキャッチ効果が高い→動画サンプルをチェック!!
  • 具体的に商品などの特徴をアピールすることができる為、店頭で営業マンの代わりをしてくれる
  • 文章や写真だけでは伝えることが難しい空気感や雰囲気まで表現することができる
  • 静止画コンテンツよりも制作に手間がかかる分、制作期間・コストがかかる

動画の長さについては、設置場所の特性を考慮することが重要です*¹。人通りの多い場所では15-30秒程度の短い動画が効果的で、待合室などゆっくり視聴できる環境では1-2分程度の詳細な内容も可能です。

制作事例:

 

スライドショーコンテンツ(デジタルサイネージ スライドショー)

スライドショーコンテンツは、複数の静止画を自動で切り替え表示するコンテンツです。単一の静止画では伝えきれない多くの情報を、見やすい形で順次表示できるため、メニューの多い飲食店や、複数商品を扱う小売店に特に効果的です。

切り替えタイミングの最適化が重要で、一般的には1枚あたり5-10秒程度の表示時間が推奨されます。内容によっては3秒程度の短時間表示でインパクトを与える手法も効果的です*2

制作事例:

 

Webコンテンツ・タッチパネルコンテンツ

 

WEBコンテンツの特徴イメージ画像

Webコンテンツとは、サイネージ用途としてWebページを配信コンテンツとして表示する方法になります。普段使用しているWebサイトをカスタマイズして配信コンテンツの代わりにできるため、WebサイトのようにCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を組み込んでおけば、誰でもサイネージを簡単に更新することができます。

さらに、天気予報・災害情報・ニュースなどの外部情報を連携してコンテンツ配信することもでき、サイネージの価値を高めることで関心を持ってもらいやすくなります。

【Webコンテンツのポイント】

  • 手軽にコンテンツの内容を更新できる
  • WebサイトやSNSの内容を表示することも可能
  • 表示する内容を自由にカスタマイズ可能
  • ネットワーク回線が途切れると表示が消えてしまうケースも
  • 手軽に天気予報・災害情報・ニュースなどのコンテンツ連携が可能
  • サイネージ+Webコンテンツの組み合わせでタッチコンテンツが可能 →「PORABO

タッチパネルコンテンツでは、ユーザーが画面をタッチすることで情報を切り替えたり、多言語表示に対応したりできます*1

制作事例:

 

デジタルサイネージの作り方・制作方法

デジタルサイネージの作り方は、大きく分けて「自社制作」と「制作会社への依頼」の2つの方法があります。自社制作の場合、PowerPointや専用ツールを使用する方法が一般的です*1

PowerPointでの制作方法

PowerPointを活用すれば、専門的な知識がなくても手軽にデジタルサイネージ向けのコンテンツを作成することができます。1枚のスライドを画像やテキストを組み合わせてつくったり、複数の画像でスライドショーを作成したりするなど、簡単な操作でさまざまなコンテンツを制作できます。

基本設定とサイズ設定

まず重要なのは、ディスプレイのサイズに合わせたスライドサイズの設定です。一般的なデジタルサイネージでは16:9の比率が多く使用されますが、縦型ディスプレイの場合は9:16の設定が必要です。解像度は1920×1080(フルHD)または3840×2160(4K)に設定することで、鮮明な表示が可能になります。

効果的なスライド作成のコツ

  • フォントサイズは最低でも24pt以上を使用し、遠くからでも読みやすくする
  • コントラストの高い色の組み合わせを選択する
  • 1スライドあたりの情報量を制限し、シンプルで分かりやすいレイアウトにする
  • アニメーション効果は控えめにし、読みやすさを優先する

PowerPointでの制作をより効率化したい場合は、テンプレート利用でコスト削減♪Disitの無料テンプレート集をご活用ください。誰でも簡単にサイネージコンテンツが作れる、パワーポイント形式のテンプレートを無料でダウンロードできます。

専用ツール・ソフトでの制作

動画編集に特化したソフトウェアやアプリケーションを使用することで、よりクオリティの高いデジタルサイネージコンテンツの制作が実現できます。BGMの追加やシーンのカットなどを駆使して、視聴者の興味を惹く工夫されたコンテンツの制作が可能です。

おすすめツール

  • 初心者向け:Canva、Adobe Express
  • 中級者向け:Adobe Premiere Elements、Filmora
  • 上級者向け:Adobe Premiere Pro、After Effects

制作時のポイントとしては、ファイル形式(MP4推奨)、解像度、ファイルサイズの最適化が重要です。また、音声を使用する場合は、設置環境に応じた音量レベルの調整も必要です。

制作会社への依頼を検討する場合

 

コンテンツ制作の依頼方法イメージ画像

パワーポイントや、動画制作ツール・ソフトを使って制作するノウハウやリソースがない場合は、制作会社に外注するのがおすすめです。動画制作のプロによってクオリティの高いコンテンツを制作でき、自社で制作する手間がなくなります。

具体的なコンテンツ制作の依頼方法については、詳しくは「デジタルサイネージコンテンツの制作依頼方法」でお話しできればと思います。

 

効果的なデザインのポイントと事例集

デジタルサイネージのデザインは、単に美しいだけでなく、情報を効果的に伝えることが重要です。設置場所の特性や視聴者の行動パターンを考慮したデザイン設計が成功の鍵となります。

視認性を高めるデザイン原則

フォント選択とサイズ設定

デジタルサイネージでは、遠くからでも読みやすいフォントの選択が重要です。ゴシック体系のフォント(メイリオ、ヒラギノ角ゴシックなど)を使用し、本文は最低24pt以上、見出しは48pt以上を推奨します*²。また、文字の太さ(ウェイト)も適切に調整し、背景とのコントラストを確保することが重要です。

カラーコントラストと配色理論

高いコントラスト比(4.5:1以上)を確保することで、視認性が大幅に向上します。明るい背景には濃い文字色、暗い背景には明るい文字色を使用するのが基本です。また、企業のブランドカラーを効果的に使用しながら、読みやすさを損なわない配色設計が求められます。

情報の優先順位付け

デジタルサイネージでは、情報の階層化が特に重要です。最も伝えたいメッセージを大きく目立つ位置に配置し、補足情報は小さめに表示することで、一目で内容が理解できるレイアウトを心がけましょう。

業界別デザイン事例(デジタルサイネージ デザイン 例)

飲食店事例

飲食店では、料理の美味しさを視覚的に伝えることが重要です。高品質な料理写真を大きく表示し、価格情報を分かりやすく配置することで、顧客の購買意欲を高めることができます。

小売店事例

商品の特徴や魅力を効果的にアピールするデザインが求められます。商品写真とキャッチコピーを組み合わせ、購買行動を促すレイアウトが効果的です。

ホテル・宿泊施設事例

高級感と安心感を演出するデザインが重要です。落ち着いた色調と上質なフォントを使用し、施設の魅力を的確に伝えるコンテンツ設計が求められます。

オフィス・企業事例
企業の信頼性とプロフェッショナル感を表現するデザインが重要です。コーポレートカラーを効果的に使用し、ビジネス向けの洗練されたレイアウトが求められます。

無料で使えるコンテンツ・素材(デジタルサイネージ 無料コンテンツ)

コスト効率良くデジタルサイネージコンテンツを制作するには、無料リソースの活用が有効です。

Disit無料テンプレート集の活用
Disitの無料テンプレート集では、業界別・用途別に最適化されたPowerPoint形式のテンプレートを提供しています。これらのテンプレートを使用することで、デザインの知識がなくても効果的なコンテンツを制作できます。

フリー素材サイトと注意点
商用利用可能なフリー素材サイト(UnsplashPixabayPexelsなど)も活用できますが、著作権やライセンス条件を必ず確認してください。特に人物の写真を使用する場合は、肖像権の確認も重要です。

 

よくあるご質問(FAQ)・まとめ

  1. PowerPointで作った場合の画質は十分ですか?
    A. PowerPointで制作したコンテンツも、適切な解像度設定(1920×1080以上)を行えば、デジタルサイネージでの表示に十分な画質を確保できます。画像は高解像度のものを使用し、圧縮率に注意してください。
  2. 動画コンテンツの最適な長さはどのくらいですか?
    A. 設置場所により異なりますが、店頭など人通りの多い場所では15-30秒、待合室など滞在時間の長い場所では1-2分程度が効果的です。
  3. 制作期間はどのくらいかかりますか?
    A. 静止画コンテンツは3-7日程度、動画コンテンツは1-2ヶ月程度が目安です。ただし、内容や修正回数により変動します。

まとめ

今回はサイネージコンテンツの重要性や種類、制作方法について紹介してきました。デジタルサイネージで何を目的として何を伝えたいかをよく考え、『目的にあわせたコンテンツ作り』をすることがとても重要になってきます。

「せっかくデジタルサイネージを導入したけど、集客がうまくいかなかった…」などということにならないよう、サイネージの設置の仕方・店舗の立地・ターゲット層などによってアピールの仕方や目を引かせるポイントが変わってきますので、費用対効果が出るコンテンツ制作方法を十分に練ってほしいと思います。

 

専門家によるサポートを活用しませんか?

私たちはデジタルサイネージの導入から運用体制構築まで、トータルでサポートしています。
「効果的な運用を始めたい」「現在の運用に課題を感じている」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。


参考・参照記事

*1 ムビサク「デジタルサイネージのコンテンツとは?種類・用途・事例・制作方法・ポイントを解説」https://mvsk.jp/column/190088
*2 アメイジングポケット「集客に効く!デジタルサイネージのコンテンツ制作」https://www.amazing-pocket.com/contents/

この記事を書いた人
デジタルサイネージディレクター:t.takita
映像制作のエキスパートでありながら、配信システムの提案からサイネージ機器の選定まで、サイネージディレクターとしても活動している。 サイネージ業界で培った経験をもとに魅せるコンテンツの提案からロケーションに合わせたサイネージの提案までを実績ベースにてゴールに導きます。

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